Vision and Mission of Our Laboratory
We will conduct research that is beneficial to society and globally competitive through the cooperation of independent and self-respecting individuals within our organization. Through our research activities, we aim to cultivate individuals who will lead in both societal and global contexts.
The following information outlines the operational policy of TADA laboratory for students aspiring to join the laboratory.
3年生の皆さんへ
研究室の配属希望に関わらず、研究室への訪問はいつでも歓迎します。メールで気軽に連絡してください。オフィスは34棟308号室になります。
私は、大学院修了後に日本電気株式会社(NEC)に入社し、20年以上半導体の研究開発・製品開発に携わってきました。その間、米国Stanford大学へ留学したり、研究組合に出向したりなど、多くの異動を経験し、さまざまな立場・考え方の人と一緒に仕事をしてきました。2019年にはナノブリッジ・セミコンダクター株式会社というスタートアップを創業し、2024年から本学に従事しています。これまでの民間企業での社会経験を活かした、教育を目指しています。
研究室のビジョンとミッション
真に利用価値のある世の中に役立つ研究をし、世界で勝負します
研究活動を通じて、社会・世界をリードする人材を育成します
これまでの学習は、ある種の(好ましい)惰性と同調圧力?のもと、ペーパーテストで高い点を取ることが評価指標になっていたと思います。これからの研究は、すぐには正解のわからない活動になります。真に価値のある研究であるかを自分で見極め、その研究を自主的に進めるための手順や考え方を身に着けることを指導目標とします。自ら切り開くことが研究です。教員が事前に正解を知っているわけではありません。
その研究が真に価値のあるものでかどうかは、簡単にはわかりません。自ら社会情勢を把握し、多くの論文を読み、成果としてまとめて世界に発信することで知見が得られ、自分の立てた仮説が正しかったかどうかが少しずつわかってきます。研究室に閉じこもっているだけでは、研究は進みません。国内外の多くの人とディスカッションをし、見識を深める環境を整備していきます。この研究室のホームページを英語でデザインしているのは、世界に向けて発信するという私の意思をわかりやすく示すためのものです。
研究テーマは、情報処理ハードウェアを新たにデザインする研究分野を教員が提案しますが、具体的には研究室配属後に教員と議論をしながら、学生自らが設定していくことになります。①半導体の微細配線技術、②Brains in Silicon技術、③三次元実装冷却技術、④超伝導・クライオCMOS技術、などに関連する研究がテーマの候補です。成果発表はIEEEの難関国際学会で行うことを目標としてください。
以下は、研究室の目指す人材像、運営ポリシー、年間スケジュールを示しています。皆さんの積極的な参加を待っています。
2024年8月吉日
Educational Goals
Research Style
Anual Schedule
Research topic
①配線チーム:現在半導体集積回路に使われている銅配線を代替する新しい配線材料に関する研究を行います。
②ブレインズ・イン・シリコンチーム:電気化学反応を応用したナノデバイス(原子スイッチ)と半導体を組み合わせて使うことで、脳機能をデバイス化し、電力効率に優れる新しい情報処理機構の研究に取り組みます。
③三次元実装クーリングチーム:積層された半導体チップの発熱問題を解消するための、オンチップの冷却技術に関する研究を行います。
④超伝導・クライオCMOSチーム:極低温の冷凍機内で、量子ビットを制御するためにクライオCMOS技術、および超伝導配線を利用した低消費電力化研究に取り組みます。